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誰がギスギスさせるのか

  • lunariagrace17
  • 9月19日
  • 読了時間: 17分

更新日:10月17日

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「ギスギスオンライン」と揶揄されてしまうこともあるFF14。人間関係・対人関係でのトラブルが話題にあがることも少なくありません。ただ、人間関係のトラブルが起きるのは、MMOやオンラインゲームに限ったことではなく、会社や学校、友人仲間や恋人同士、家族関係でさえ……。複数の人が集まるコミュニティでは、人間関係のトラブルがつきものです。


ONE FOR SEVENも、過去、さまざまな人との出会いや別れを経験してきましたが、どれだけチームが「1人は7人のために。7人は1人のために」というコンセプトを掲げていても、人間関係のトラブルやいざこざを起こしてしまう人がいました。


そういう人はほとんどの場合、チームの目的である「みんなで楽しく笑って!」を無視して、「とにかく自分がこうしたい」という我欲や、「●●は必ずこうあるべきだ」という偏った思い込みを他人に押し付けてしまう自己中心的な考え方を持っていました。


なかには、日本人であるにも関わらず識字能力が欠如(日本語を音として読むことはできても、なにが書いてあるかはまったく理解できない)していて、要項を理解したフリだけをして平然と入隊してくる方もいます。そういう方は、入隊直後に、明らかなルール違反や要項の無理解が発覚することがほとんどなので、要項に則り除名させていただくのですが、「こちらはなにも間違っていない! 間違っているのはお前のほうだ!」「あなたには常識がない!」「なぜオレサマが除名されなければいけないんだ!」などと、異様ともいえる逆恨みでこちらを非難してきます。募集要項を理解できずに入隊してくる人のほうが常識がないのは明白なのですが……、なぜこういう自己中心的で、物事の基本さえ理解できない人が後を絶たないのでしょうか。


この記事では、以下のようなポイントを記載しながら、人間関係のトラブルが起きる原因を解説していきます。


抽象的な内容でもありますが、その分、あらゆるケースで活用できる、汎用性の高い心理学的な捉え方でもありますので、ご興味ある方はお読みください。


  • 対人関係でトラブルを起こさない人は精神的に成熟している

  • 他人とのトラブルを起こす人は精神的に未熟で、心が大人になっていない

  • 「大人」というのは、他人と自分は違うのだということを理解できている状態のこと

  • 身体と年齢は大人になっても精神状態が子どもの人というのは、自分の世界や価値観だけがすべてで、「この世には他人なんて存在しない」もしくは、「他人はすべて必ず自分の価値観に合わせるべき」という狭く偏った盲目的な価値観で生きている



■ なぜ他人の気持ちが考えられないのか

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最近、他人の気持ちが理解できない人が増えています。その理由はなんなのでしょうか。


理由はいくつもありますが、「必ずこれ!」と言い切れるほど、人間心理は単純ではありません。けれども、人間関係のトラブルを起こしてしまう人たちには、多くの場合、以下のような心理的要因や社会的プロセスが共通しています。


  1. 両親に愛情をもって育てられなかった(虐待、ネグレクト、過保護、過干渉の幼児体験がある)

  2. 支配的で冷酷な両親から、「他人に勝つことがすべて」といった競争的な価値観や、誰かと優劣を比較されて、優れていなければ褒められないという「条件付きの愛」で育てられてしまった

  3. ①や②が原因で安全な愛着が欠如し、子どもの頃から劣等感や不安が強く、成長と共に共感性の乏しい性格的特徴が強化されてしまう

  4. 自分を守り、他人に勝つことだけが価値観の自己中心的な性格なので、他人との親密な関係を築くことができず、友好的なコミュニケーションが取れない(すぐに自分のことばかり考えてしまう。)

  5. 親への憎悪が、社会に出たのち、無意識のうちに他者への敵意や攻撃性に転移される

  6. 「自分が勝つために相手は負けるべき」という、他人が自分を満足させるための道具になる

  7. 結果、誰とも真に親しい関係にはなれない

  8. 社会的成功の有無に関わらず劣等感を感じ、孤独になる

  9. 孤独や劣等感を埋め合わせるために、MMOやSNS、趣味や職場で他人にマウントを取って優越感を感じようとする

  10. 人間関係のトラブルを起こして、まともな人が周囲から離れていく



特に、「何者かになりたかったけれど、何者にもなれなかった」という劣等感をもっている人にとって、趣味は、自分の劣等感や嫉妬心、憎悪の捌け口とできる恰好の場です。


ひとたびエオルゼアに降り立てば、世界を救う「光の戦士」と褒めたたえられ、現実とは違うカッコいいオレ・可愛いアタシにすぐになれ、少し頑張れば絶武器や零式クリアという実績で他人にマウントを取って自己顕示欲を満たしながら優越感を感じることができる……。現実の社会で成功できなかったり、社会生活が上手くいかないという劣等感があっても、幻想の世界では簡単にヒーローになれて自己陶酔できるわけです。現実から目を背けて妄想や幻想に浸るのはとても気持ちがよく、麻薬のような中毒性がありますから、そこから抜け出すことができなくなる人もいるでしょう。


FF14は、誰でも気軽に、しかも比較的安価に始められる趣味なので、そういう劣等感をもった人が多く集まる場になっているなと感じています。


劣等感を持っている人の多くは(全員ではありませんが……)、あらゆる場面でついつい自分のことばかりを考えてしまうクセを持っています。そういう思いやりの乏しい人たちが複数集まると、その場は人間関係の軋轢が起きやすい状況になってしまうのは、誰の目にも明白です。


特に、子どもの頃から両親にしっかりと育ててもらえなかった人は、多くの場合(全員ではない)コミュニケーション能力が欠如しているので、一般的な共通感覚がなかったりもします。(これを「自明性の喪失」といいます。)


自明性を喪失してしまった人たちには、「こういう感覚とか話って、わざわざ言葉で説明しなくてもわかるよね?」という当たり前なことがまったく通じません。「自分はすべて正しい! お前は絶対に間違っている!」と、独りよがりの正義感で他人をコントロールしようとしたり、自己中心的な価値観を振りかざして、周囲を自分の欲望を満たすためだけの道具にしようとするので、まともな人たちからは忌み嫌われ、トラブルに発展するわけです。


多くのゲームは基本的に一人で黙々とプレイするものです。コミュニケーション能力がない人でも楽しく遊ぶことができます。けれども、MMOはそうはいきません。たくさんの他人が関わってくる、実社会と同じ現実のコミュニティなので、コミュニケーション能力の無い人が混ざってしまうと、信じられないような酷い事件やトラブル、人間関係の軋轢が起きてしまいます。

(実社会で人とコミュニケーションが取れなくても、顔の見えないチャットやVC、得意なゲーム、FF14の中でならできるだろうと安易に考える人もいるようですが、やはり実社会でまともに人とコミュニケーションが取れない人は、ゲームでも無理なケースがとても多いです。)


人と協力しながら遊べるMMOはとても楽しいものです。けれども、楽しいはずのMMOの一部コミュニティが、正常なコミュニケーションが取れない人たちの逃げ場になっていて、個々人の劣等感や嫉妬心を発散、解消するために他人を攻撃するといった悪辣な空間になっているという負の側面も感じています。


ゲームとはいえ、どういう人たちと関わって遊ぶかは毎日の楽しさに大きな影響を与えるので、余計なトラブルに巻き込まれたくないのであれば、仲良くするお相手は慎重に選ばなければいけません。



■ 子どもは思い通りにならないことへの耐性が低い

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もちろん中には、他人とのトラブルを起こさないまとも人もたくさんいます。

(繰り返しになりますが、この記事に記載してあることは飽くまでもほんの一例ですし、「必ず絶対にこうだ!」と断言するものではありません。具体的な症例を書き出せばキリがなくなってしまうので、敢えて書いていないこともたくさんあります。)


では、トラブルを起こしてしまう人と、そうでない人の違いはなんなのでしょうか。


ひと言でいうと、相手の立場に立った思いやりや共感性を持っているかどうか。それに尽きます。


トラブルを起こさない人は、相手の立場や気持ちなど、目に見えないものにも敏感で、自分の欲求より他人の気持ちを配慮して優先することのできる、心に余裕のある状態の人が多いです。自分の思い通りにならないことへの耐性が高く、他人と自分の境界線を理解しているので、むやみやたらに感情的になって怒り出したりすることはありません。自分の考えを言語化して相手に伝えながら、相手の考えも尊重して、両方のすり合わせや調整をするのが上手ですから、他人と建設的な議論を冷静にできます。相手があまりに自分と違うタイプの人間だとわかれば、正面からぶつかることなく、そっと距離を置いてその場から静かに立ち去る賢さを持っているので、ケンカやトラブルにはなりにくいです。


反対に、人間関係でトラブルを起こす人は、他人の立場や気持ちを理解する共感性が乏しく、「自分の価値観だけがすべてで、自分は常に正しい」といった視野の狭さや偏った考え方が特徴です。

自分の思い通りにならないことへの耐性がとても低く、「自分さえ良ければ他人なんてどうでもいい」という自己中心的な感覚なので、自分の要求が通らないと、激しい感情をあらわにして怒り出したり、泣き喚いたり、不機嫌になったり不貞腐れたりといった、まるで生まれたての赤ん坊のような幼稚な態度を、恥ずかしげもなくできてしまうわがままな気質の人が多いです。


FF14でも、「自分の思った通りにクリアできない!」「なんでお前はミスをするんだ!」と、すぐにイライラと暴言を吐いてしまったりする人が多いのも、こういった心理的背景を理解すると納得できるかと思います。


また、最近は、ゲームそのものへの批評にとどまらず、開発者への誹謗中傷や、ひどい場合には殺害予告をして逮捕されてしまうような人も少なくありません。昔では絶対にありえなかったようなことを起こしてしまう人が跋扈する、殺伐とした世の中になってきているのは、とても残念です。


■ 大人の定義

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大人と子どもの違いはいくつかありますが、ひとつは、間違いなく今書いた通り「思い通りにならないことへの耐性」があるのか・ないのか。もうひとつは、自分と他人の違いや境界線を理解できているのか・できていないのか、です。


生まれたての赤ん坊は、他人との境界線がありません。自分の世界がすべてであり、それをお母さんが無償の愛をもって受け入れてくれるのが当たり前だと思っています。お腹が減ってお乳が飲みたくなれば泣き喚くし、おしめやおむつがウンチやオシッコで汚れて不快感を感じたら「早く不快な状況を改善してくれ!」と泣き喚くわけです。そして、泣き喚けばお母さんが問題を無条件に解決してくれるのが当たり前だと思っています。


赤ん坊や子どもはそれで構いません。子どもや子育てというのはそういうものですから、それが自然ですし、なにも問題ありません。子どもは、無償(無条件)の愛をお父さんとお母さんの二人からたっぷりと注がれることで徐々に成長して、自我を確立して、両親ではない他者との人間関係の失敗を積み上げながら少しずつ「あぁ、自分と他人は違う存在なんだ。」「泣き喚いても思い通りにならないことがあるんだな。」と親から自立……。その過程で、思いやりや共感性を身に着けて、大人になって社会へ出ていくように設計されています。


けれども、幼児期や幼少期に、こういった母親や父親からの無償の愛や承認をしっかり受けて、両親からしか解決してもらえない欲求や要求を解消されないまま大人になってしまった人は、心理的・精神的な成育でつまずいたまま、身体が大きいだけの赤ん坊になってしまうので、社会に出て大変な苦労をします。


身体や年齢は大人でも、心は5歳の幼児ですから、思い通りにならないことへの耐性が極端に低いです。ほんの少しでも友人関係や受験、就職や仕事がうまくいかないと、非行に走ったり、落ち込んだり、鬱になったりしてしまいます。ゲームのなかで思い通りにならないことがあると、すぐに怒り出します。自分の気に入らない他人やサービス(たとえばゲーム)があると、匿名掲示板やSNS、公式フォーラムなど、ネットの匿名性(幻想)を傘に着て、誹謗中傷したり攻撃したりして、なんとか周囲が自分の思い通りになるよう、感情的にがなり立てます。


重度のクレーマーというのは、多くの場合、自分の思い通りにならないことへの耐性が低い、精神的に未成熟な人たちです。怒って、泣き喚いて、騒ぎ立てれば、社会がお母さんに代わって、無償の愛で自分の思う通りにすべてをお膳立てしてくれると、無意識で考えています。


先ほども書いたように、おしめやおむつがウンチやオシッコで汚れて、「ママ! 不快な状況を早く改善してよ!」と泣き喚いている赤ん坊と、心理的には大きな違いがないのです。 (生後一歳半~三歳頃を肛門期と呼び、この頃、排泄に関して親が赤ん坊の「不快をどう快に変えるか?」が、その後の生育や認識に大きな影響を与えます。それくらい、赤ちゃんの頃のおしめ・おむつの管理は大切ですなのですが、ここにつまずいたお子さんは、大人になって偏向的な性格になったりするそうです。)


こうして、身体や年齢が大人になっても、社会や世間、家族でもない第三者に「母親の役割」を当たり前に求めてしまうのは、心理的に未成熟な人たちに共通する特徴です。


日本では、物質的には満たされていたとしても、「お父さんやお母さんに愛されたい」「家族や先生、友だちや仲間に認められたい」という幼少期や青年期の欲求を満たされないまま、身体だけ大人になってしまった人が激増しています。


ここ最近でいうと、企業に対して過剰なサービスや自己中心的な改善を求める異常な消費者が激増し、カスタマーハラスメントという言葉が生まれました。そして、それらを防止するための法整備がなされ、各種の措置や対応が企業側に義務付けられていることからも、日本社会の幼児化が急速に進んでいて、「5歳児の大人」が激増している社会背景を伺うことができます。



■ 劣等感はとにかく強烈

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劣等感は強烈です。誰もが認識したくない醜いものなので、基本的には抑圧して心の引き出しの奥底にぎゅーっと押し込んで隠してしまっていることが多いです。なかには、幼少の頃に親や環境から埋め込まれてしまったバグだらけのOSのようなパターンもあるので、本人はそれにまったく気がついていない無意識なケースも多く、解消に向けてそれを認識させるのは困難で、厄介なものです。


ONE FOR SEVENは、みんなで仲良く楽しく笑って遊ぶことを目的としたレイドチームなのですが、


  • 学歴がない

  • 年収が低い

  • 容姿に自信がない

  • 恋人がいない、結婚していない

  • 恋人関係や夫婦関係がうまくいっていない

  • 配偶者が浮気、不倫をして出ていってしまった(捨てられた)

  • 有名人や金持ちになりたかったけれどなれなかった

  • 親との関係が良くない

  • 兄弟や姉妹より劣っている(と感じている)

  • 事業に失敗して会社が倒産してしまった

  • 持病があって働けない


こういった類いからくる劣等感を強く持っている人が一人でもいると、必ずといっていいほどコミュニティはギスギスして、トラブルが起きます。「楽しく笑って!」なんていう目的は到底達成することができません。


なぜかというと、劣等感が強い人は、自分の劣等感を抑え込むために、自分よりも優れていると認識した相手に嫉妬して、さまざまな形で攻撃をするケースが多いからです。「自分が勝つために他人は負けるべき」と、心の底で無意識に考えているので、自分よりも優れている人・幸せな人が許せません。他人を思いやるとか、他人の痛みに共感するとか、そういう感覚をもっていないので、他人と親密な関係を作ることが難しいわけです。


ですから、いくら言葉を尽くして「チームの方針はみんなで楽しく笑って遊ぶことですよ~!仲良くしてくださいね~!」と説明しても、深刻な劣等感をもつメンバーにこちらの声は届きません。


「なんでお前はオレよりも幸せそうなんだ!」という心の声を、「FF14のなかでは、お前よりもオレのほうが優れているんだぞっ!」という言葉や態度に変換して、仲間であるはずのメンバーにマウントを取ったりいじめたり……、ということが起きてしまいます。


こういう人たちが、あらゆるコミュニティをギスギスさせる元凶です。


もちろん、社会で長く生きていれば誰にでも失敗はありますし、不足も出てくるでしょう。それを否定するつもりはまったくありません。私だって失敗や不足だらけです。


大切なのは、自分の失敗や不足、ネガティブな面をちゃんと受け入れて消化できているかどうかです。自分のネガティブな短所を受け入れることができていない人は、必ずどこかで醜い劣等感や嫉妬にまみれて、人とのトラブルを起こしてしまいますので、注意したほうがいいですね。


■ 社会が良くならないと根本解決はしない

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劣等感をもった人が他人を攻撃してトラブルを起こしてしまうという事例は、過去、うちのチームのなかで何度もありました。けれども、これはなにもFF14のゲーム内に限ったことではありません。


先ほども書いた通り、ゲーム開発者への人格否定や誹謗中傷、殺害予告をしてしまうような人もそうです。はたまた、ネット上や現実社会でも、自分より幸せそうな人を見つけては、粗を探して徹底的に集中砲火、集団攻撃をしてしまう人たち(中には相手を殺してしまう人も……)も、幼少期の頃からきちんとした愛を両親から受け取れずに育ってしまったとか、社会的な環境のなかでなにかしらの深刻な劣等感を持って、根深い嫉妬や不安に苛まれながら生活している人が多いはずです。


20年ほど前に比べて、日本は明らかにギスギスした社会になっています。特に、インターネットが普及してからは、そういう殺伐とした雰囲気が加速しています。


原因はたくさんあって、ひとつに絞ることはできませんが、やはりSNSの普及により、大勢の人が他人と比較して劣等感を感じやすい環境になったことが、人の心に影響を与えていることは間違いありません。


以前、「他人と比較しなければ不幸は生まれない」という話を書きました。上記した劣等感の数々も、他人と比較しなければ良いことです。年収にせよ学歴にせよ、他人と比較しなければ、自分のうちで収まる話です。レイドのクリア速度や攻略の進捗でさえ、人と比較しなければ、劣等感や不幸、ギスギスや焦りは生まれません。


けれども、劣等感がある人はどうしても他人と比較してしまいます。そして、比較をすることで、どんどん劣等感が強化されて、にっちもさっちもいかなくなって、最後は他人を誹謗中傷をしたり、殺害予告をしたり……。果てには、本当に人を殺してしまう人もいるわけです。


近頃、「そういう酷いことをする人は、法整備をしてどんどん逮捕するべきだ!」という声も多く聞こえるようになりました。それも確かに一時的な効果はあるかもしれません。私たちONE FOR SEVENも、過去に、いわれのない逆恨みで誹謗中傷をされた過去があるので、そういった意見には賛成です。


けれども、社会環境が悪いままでは、誰かを逮捕したところで、また、似たような悪い人たちが、後から後から量産されて社会に出てきてしまいます。いつまで経っても解決することができません。


ですので、本質的には、生まれた子供たちが、まともな両親からまともな愛情を受けて健全に育つ、精神的に満たされた社会をつくらなければ、問題はいつまで経っても解決しない、というのが私の基本的な考え方です。


■ 個人での解決は不可能?

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『三つ子の魂百まで』という言葉があるように、ヒトの人格の大半は、幼少期の親との関係や子育ての環境から作り出される後天的なものですから、年齢を重ねてからそれらを改善するのは苦難の道のりです。ほとんどの人は、自分の劣等感を認めることができないまま墓場までいってしまいます。


けれども、絶対に無理かといえばそうとも限りません。


他人と優劣を比較して落ち込むのはやめましょう。

SNSなんて不要です。

ダメな自分を完全に受け入れることができれば、劣等感は必ず無くなります。(劣等感が消えないならば、それは、自分のことをまだ完全に受け入れられていない証拠です。)


毒親との関係や、自分を馬鹿にした先生や友人、自分を裏切った恋人や配偶者への憎しみなどなど。憎悪や怒りはたくさんあると思います。でも、もしも自分をすっきりさせたいならば、一旦それは忘れましょう。起きてしまったことを悔やんでいても仕方がありません。過去は絶対に変えることができませんから。


大切なのは、過去に対する解釈を変えて、今からでもできることに集中することです。


過去に対する解釈ならば、大人になってからでも変えることができます。


過去は変えられなくても、未来なら変えられる可能性があります。


「あいつらのせいでオレはこんなになってしまったんだ……」


と、過去を憎んでいても良いことはありません。


「ああいうダメな人たちがいてくれたからこそ、それを反面教師にして今の自分がある。」


これを本気で言えるようになったら、夜明けは近いです。


自分のダメなところを受け入れるのはとても苦しいことですから、ほとんどの人はすぐに元の楽なところに戻ってしまいます。けれども、それ以外に成長の道はありません。


というか、成長って苦しさと不安がセットなんです。


『地獄への道は、善意で舗装されている。』


ラクな道を進んで、地獄へ落ちてしまった人をたくさん知っています。


反対に、誰も通りたがらないような未舗装路、いばらの道をかき分けていくと、確かに最初は大変ですが、頂上にたどり着いたときには、信じられないくらい成長しているでしょう。


どちらを選ぶかは、あなたの自由です。

 
 

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